・2020年8月29日：安倍首相は長い在任期間で一体どんな成果を成し遂げた？
（安倍首相、辞任、経済政策、外交政策、新型コロナ対策、無責任、憲法改正）
●安倍首相が辞任したが、遅すぎないだろうか？
事前のニュースで”２か月半ぶり”の会見を開く、ということで「健康問題」「新型コロナ対策」についての会見かと思いきや、辞任の意向ということで大事な「新型コロナ対策」の政策が霞んだようだ。これまで、”雲隠れ”したように表舞台に出ずにいたのは”自身の健康問題”だったようだが、それなら余計にもっと前に辞めるべきだったと感じる。その間に、感染は更に拡大し経済的にも勢いが見られないまま。
「新型コロナ」という国難にあたってリーダーシップを発揮すべき首相が、各知事や大臣に任せっきりだったのに、よく労いのコメントが出るな、って不思議に思う。
全く、無責任なリーダーでしたね。
”もりかけ疑惑”についても、「関係があれば辞める」と見栄を切った割りにはグレーなままで、説明責任も果たさないままだ。「ＩＲ疑惑」の秋元議員や「買収疑惑」の河井夫妻と同様、議員にしがみつくのも信じられない。
本人としては、”歴代最長の在任期間”なんていう勲章をもらって、満足してるのかもしれないが、長ければ良いってものでは無い。
どんな成果があったのでしょうか？
●新型コロナ対策
安倍首相が、自信まんまんで会見で発表した「アベノマスク」に代表されるように、”緊張感をもって全力で考えた”とは思えないような、ピントがズレた感染対策＆経済対策。彼とその取り巻き連中からしたら、「新型コロナ」という世界規模の災厄を”肌で感じていない”のだろう。彼らの給料が減ることは無いのだから、期待するほうが間違ってるのかな？
「指定感染症」の見直しは良いが、自宅やホテルで療養する間のケアや悪化時の対応が大事なのだが何も見えてこない。また、検査数も数値目標だけでは半年前と同じではないか？ワクチンを確保というけれど、そもそも「ワクチンは必要なのか？」
一番大事なのが、外国からの流入対策だと思うが、「自宅待機」「移動制限」に”強制力がない要請”しか出来ないのでは、感染拡大と重症者が増加することの対策にはならないだろう。
●経済対策
「新型コロナウイルス」の影響と言われているが、実際にはもっと前から経済は停滞しており、「アベノミクス」は失敗していたと思う。ゼロ金利や金融緩和でインフレ目標を定めておきながら、賃金がアップしない構造を是正できず消費増税もあって、一部の富裕層以外は経済成長を全く実感できないという”格差”を拡大させたのは罪深いと思う。もともとは、小泉政権からの負債だけどな…。
「新型コロナ」以降には、インバウンドなどの”外需”や”輸出産業”の成長が期待できないと予想されるなか、最も効果的に日本を成長させるためには、「内需拡大」に舵を切っていくしかないと思う。そのためには、一定期間の「消費税凍結（ゼロ％）」と賃金アップを進めるのが効果的だと思うが…。
●外交政策
外交については、”とても面倒臭く付き合いにくい隣人”である中国や韓国への強硬な対応は評価したいと思う。これまでの”ペコペコ外交”ではない「国家の威厳」を保った普通の外交をしてきたことは、正当に評価すべきだろう。人気があったのは、唯一このおかげだろうと思う。アメリカとの関係も良好に保たれたし。（少し言いなりになり過ぎるきらいもあったけど…）
しかしながら、一番大事な問題と言っていた「北朝鮮の拉致問題」は中途半端だった。被害者の方々に期待させていただけに、なおさら残念なことになったと思う。ロシアや中国などの”赤い国々”に共通の「常識が通用しない」国に対しているので、責めるのは酷かも知れないが、口に出した以上はもっと頑張って欲しかった。
●憲法改正
憲法改正については、個人的には一番期待していたので、せっかくのチャンスを無駄にしたのは腹立たしいと思う。「国民の議論が盛り上がらなかった」という言い訳は要らない。自身や身内・閣僚たちの不始末のせいで、野党からの無意味な追求などで時間を無駄にしたことを反省すべきだろう。
２／３以上の議席を確保しながら、第９条などの憲法を改正出来なかった（しなかった）のは”公約違反”だと思うし、何のために”長い間やってきたの？”と思います。
非常にガッカリな結果でした。
新しい首相には、外交政策を引き継ぎながら、経済立て直しとして「内需拡大」を進めて欲しいと思います。
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